このほどドイツで開催された世界最大級の産業技術見本市「ハノーバーメッセ2026」では、ロボット展示エリアを訪れる人が途切れることがなかった。ある出展企業関係者によると、ほぼすべてのロボット関連産業で、中国企業が出展していたという。太極拳をする、ストリートダンスを踊る、リアルタイムで人間の手の動きを再現するなど、中国製ロボットの動きのなめらかさと反応の早さは、今回の会場で最も関心を集めた注目点となった。 世界のロボット産業が同じ土俵で戦う中、中国製ロボットが頭角を現したのはなぜか。 ■「新しい触覚」の体験 帕西尼感知科技(深セン)有限公司が出展したバイオニックハンドは、見ている人が手や指をひらひらさせると、ほぼ同じ動きを模倣することができる。人間の動作プロセスを再現することにより、ロボットは物体の識別から任務の遂行に至る一連の能力を備えつつある。関連技術は実際に自動車製造や物流の現場で応用されている。 ■「新しい関節」の実現 珞石機器人(ROKAE)は、フルスタック独自開発の次世代一体型力制御関節「HSA」とヒューマノイド用力制御ロボットアーム「AR」を打ち出した。力のコントロールが可能なこのアームは1対1の精度で人の手や腕の動きを再現することができ、精密な取り付け作業や曲面の研磨といった複雑な工業シーンでの応用にも難なく対応し、工業分野における応用の力強いポテンシャルを示した。 ■「新しい頭脳」の獲得 中聯重科(Zoomlion)が世界初公開したエンボディドAI(人工知能)ロボットのオペレーションシステム「RobotOps」、またビジネスサービスやパフォーマンスの機能を備え、工業システムへの導入が可能な人型ロボットは、AI、ロボット、工業用ソフトウェアの三位一体を実現した。 ハノーバーメッセを主催するドイツメッセのヨッヘン・ケクラー会長は、「産業用AIはもはやバーチャルな概念ではなく、生産に深く融合した核心的パワーになった。中国のロボットメーカーのイノベーションの実践は、『スマートロボット+工業シーン』という産業の変革の方向性をリードしている」との見方を示した。
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