今年は5月1日から5月5日がメーデー5連休となった中国。5連休中は、省跨ぎの旅行や海外旅行が大人気となった。旅行に出かけた人の中には、ペットを飼っている人も多かった。こうした人々が旅行に安心して出かけることができた背後では、犬の散歩や猫の世話をする訪問型ペットシッターである若者たちの支えがある。複数の職業を持つ「スラッシャー」の間では今、「訪問型ペットシッター」が新たな選択肢となっている。
卒業を間近に控えた今、上海でインターシップに参加している山東省出身の00後(2000年以降まれ)の女性・李茗さんは、「毎週末と祝祭日が一番忙しい。ペットの世話をしていると心が癒され、趣味をうまく生かして収入を得ることができている。メーデー5連休中は、上海で約1500元(1元は約21.3円)稼いだ」と話す。
ペットの世話だけでなく、若者の間では、「出張サービス」が徐々に人気になっており、訪問型ネイリストや出張シェフ、訪問型収納アドバイザーといった新職業が誕生し、若い「スラッシャー」の新たな選択肢となっている。
専門の技術を活かして、サービスを提供する若者がいるほか、生活を楽しみながらお金を稼ぐスラッシャーもいる。浙江省湖州市でIT関係の仕事をしている夏俊さんは、1ムー(1ムーは6.667アール)の畑を年間1000元で借り、村で最も若い「農民」となった。
夏俊さんは、「村民はとても親切で、水や肥料をやるのを手伝ってくれる。毎日パソコンの前に座ってプログラミングばかりしているのでとても疲れる。ある時、『シェアリング菜園』の募集を見かけて、すぐに村に来て、この畑を見つけた。大自然に触れると、精神的エネルギーロスを減らすことができる。それに、コツコツと作業すると、野菜をたくさん収穫できるという喜びもある。その無農薬野菜をコミュニティで販売していて、近所の人たちの間で大好評となっている」と話す。
ある業界関係者は、「インターネットの発展により、『スラッシャー』が徐々に増えている。それは、現代の若者の創造力と型にはまらない姿を反映しており、開放的な社会の包容力を示しているとも言える」と分析している。
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