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中国の若者の健康消費がパワーアップ多様化するヘルスケア

 

会社員の王飛さん(28)は最近、コミュニティにある病院のマッサージコーナーが週末のストレス解消に良い場所だということに気がついた。中国新聞社が伝えた。

王さんは頸椎症、腱鞘炎、腰痛といった職業病を全部抱えているという。コミュニティの病院に行けばミルクティ1杯分以下の料金で診てもらうことができ、マッサージをしてもらった後は頭痛も肩こりも解消して、生まれ変わったような気分になる。今ではマッサージは自分の日常に欠かせない「寿命を延ばす」方法だという。

中国では今、王さんのようにヘルスケアに熱心な若者が増え続けている。ショート動画共有アプリ「抖音(中国版TikTok)」では、太極拳の一つ「八段錦」のコーナーにある動画の再生回数が25億回に迫り、微博(ウェイボー)では、「真夏の時期に背中の日光浴をするのに最適なタイムスケジュール」が検索トレンド入りしたこともある。小紅書や微信(WeChat)のようなSNSプラットフォームで「養生」(ヘルスケア)と打ち込むと、どうすればより少ない出費で胃腸を整えたり、睡眠を改善したり、免疫力を高めたりできるかを教えてくれる文章が大量に登場する。

若者はヘルスケアについて、出費を抑えるだけでなく、心理的な負担を軽くすることも求めている。李蓓さんは今年の春節(旧正月、今年は2月10日)連休中に、栄養補助食品90日分を割引価格でまとめ買いした。これをコップ1杯分飲めば、体が一日に必要とする栄養素はすべて摂取できるというのがキャッチコピーだ。「たくさんのボトルや缶をずらりと並べる必要がなく、コップ1杯でいいというのは、ものすごく気が楽。特に昼も夜も働き通しで、ほかのことに頭を使う余裕がない自分のような人にぴったり」と李さんは考えている。

新型コロナを経験して、中国の消費者は健康と安定をより強く願うようになり、消費はより理性的になり、商品とサービスの機能性と感情的価値に対するニーズもさらに高まった。少額の出費で体質を改善でき、調子を上げることができれば、消費者はますます強く引きつけられるという分析がある。

このような消費者心理の変化は年越し用品の買い物かごにも反映されている。商務部(省)市場運営・消費促進司(局)の徐興鋒司長はこのほど、「今年の春節消費市場では糖質ゼロのお菓子、健康食品・サプリメントのギフトセット、低脂肪のスナックの売り上げが急増した」と説明した。

値得買科技データセンターのまとめたデータを見ると、今年の年越し用品イベント期間には、健康食品・サプリメントの売り上げが前年同期比109%増、深海魚油の取引額が同36%増となった。プロバイオティクス(善玉菌)の売り上げは同107%増、コエンザイムQ10は同39%増、ビタミンは同20%増となった。消費者は健康のためにより多くお金を使いたいと考えており、同期間には人間ドックの予約件数も同31%増となった。

医薬品ECプラットフォームの美団買薬の統計では、今年の春節連休にはメラトニンのサプリが若者に大人気で、全体的に見ると睡眠改善薬は25-30歳がメインの購買層で、30-35歳、20-25歳がこれに続き、この3つの年齢層を合わせると71%もの割合を占める。美団買薬の関係責任者によると、健康類製品の人気が全面的に上昇しており、需要の硬直化、常態化、個性化が新たなトレンドだという。

中国の若者は健康・ヘルスケアを熱心に追い求め、外資系企業もそこにビジネスチャンスを見いだしている。

栄養補助食品や香料、美容製品メーカーのDSM-フィルメニッヒ中国法人の周涛総裁は取材に、「今や中国の一線都市では健康管理のニーズが日増しに拡大している。健康・栄養分野における中国の極めて大きな発展のポテンシャルと可能性に、肩を並べられる国は1つもない」と述べた。

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