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日系自動車ブランドが中国市場で失速 シェア17%に低下

 

中国の乗用車市場情報連席会がこのほど発表した情報によると、2023年には日系ブランドの中国自動車市場におけるシェアが17%に低下し、3年ぶりの低い水準になった。日系ブランドはシェアが全体的に低下したと同時に、中国市場での販売量も全体的に減少した。中国では電気自動車(EV)が急成長期に入るのにともなって、比亜迪(BYD)やテスラといった新エネルギー自動車のトップブランドが急速に市場シェアを伸ばしている。

同連席会が発表した「2023年12月期全国乗用車市場詳細分析報告」によると、23年にはドイツ系ブランドの市場シェアが前年同期比0.6ポイント低下の20.4%になり、米国系ブランドは同0.6ポイント低下の7.9%、韓国系ブランドは同0.2ポイント低下の1.5%だった。日系ブランドは同3ポイント低下の17%で、低下幅が最も大きかった。データを見ると、日系ブランドの中国市場シェアは3年連続で低下しており、20年は24.1%、21年は22.6%、22年は20%と推移した。

日系ブランドのシェア低下の背景には、各社の主力ブランドの売り上げが軒並み減少したことがあり、中でも日産の減少が目を引いた。データを見ると、23年のトヨタの中国市場販売台数は前年比1.7%減の190万7600台、日産は同24%減の79万3800台、ホンダは同10.1%減の123万4200台となっている。23年はトヨタと日産の販売台数を合わせても比亜迪に及ばなかった。

データを見ると、23年12月には乗用車の卸売販売台数が2万台を超えた車種が30種類あった。その中のベスト3は比亜迪の「宋(Song)」、テスラの「Model Y」、上汽通用五菱汽車の「宏光MINI」だった。一方で、かつて小型セダン(A級車)で売上トップになったことのある東風日産の「軒逸(シルフィ)」は10位、広汽トヨタの「凱美瑞(カムリ)」は18位だった。同連席会の崔東樹事務局長は、「日系ブランドの売上減少は自動車市場の発展状況と関係がある。中国ではガソリン車の市場シェアが大幅な減少に直面しており、中国独自ブランドは新エネ車により急速に市場シェアを伸ばしている」との見方を示した。

3大日系ブランドは中国市場では振るわなかったものの、世界市場では引き続き目を引く業績を上げている。23年第3四半期(7-9月)には、トヨタの純利益が前年同期比194.24%増の1兆2800億円に達し、ホンダは同34%増の2532億円、日産は同173.3%増の1907億円だった。

中国自動車流通協会専門家委員会のメンバーである顔景輝氏は、「世界市場を見ると、日系ブランドは引き続き好調な業績を上げているが、グローバル市場がトランスフォーメーションという岐路にさしかかると同時に、中国市場がこれまで日系ブランドをはじめとする海外メーカーに極めて大きな売上増のチャンスをもたらしてきたことを考えると、中国市場は日系ブランドにとって引き続き重要な市場だと言える。自動車消費がバッテリー電気自動車(BEV)とスマートカーへのトランスフォーメーションを遂げる中で、中国メーカーの急速な台頭が中国の自動車市場の構造を変化させた。海外メーカーにとっては、中国現地化の変革を加速させることが一刻の猶予もならない急務になっている」との見方を示した。

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