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中国初のマルチ技術ロードマップリチウム電池蓄電発電所が稼働開始

南方電網蓄電股份有限公司が3日、中国初のマルチ技術ロードマップリチウム電池蓄電発電所である宝塘電力網側独立電池蓄電発電所が、広東省仏山市で正式に稼働開始した。これは粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市圏)最大規模の蓄電発電所で、設備容量は300MW/600MWhで、粤港澳大湾区の新型エネルギー貯蔵総量の5分の1を占め、中国で一度に完成した最大の電力網側独立蓄電発電所でもある。科技日報が伝えた。

同発電所の敷地面積は約3.9ヘクタールで、標準的なサッカーコート5.5面分に相当。同発電所では、88セットのリン酸鉄リチウム蓄電システムが7エリアに分かれ整然と並んでいた。これらのコンテナのように見える蓄電発電所の内部構造は複雑だ。

南方電網ピーク・周波数調整(広東)蓄電科技有限公司建設センターゼネラルマネージャーの劉邦金氏は、「ここにはバッテリークラスター、バッテリー管理システム、蓄電変流器、エネルギー管理システムなど複数の重要システムがある。発電所の稼働中に蓄電システムで正確な充放電を実現し、ミリ秒単位で電力システムの調節の需要に迅速に対応できる」と述べた。

蓄電発電所は都市の大型「モバイルバッテリー」に似ており、電力消費量が少ない時間帯に風力や太陽光などのクリーンエネルギーを用い「充電」し、電力消費のピークにこれらのグリーンな電力を安定的かつ高い信頼性で各家庭に送ることができ、新型電力システムを構築するための重要技術と基礎設備だ。

中国が2023年9月末までに完成・稼働した新型蓄電システムの累計設備容量は2123万kWに達し、世界の上位を占めており、産業エコシステムが大まかに形成されている。うちリチウム電池をはじめとする電気化学蓄電が新型蓄電に占める割合は90%以上で、絶対的な主導権を握っている。

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