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2023年CIFITSが開幕 際立つイノベーションと国際化

 

2023年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)が9月2日に北京で開幕し、80を超える国と国際機関がブースを設置してイベントを開催し、企業2400社あまりが会場で出展した。

裸眼3D作品、メタバースの「どこでもドア」、コックピットのフライトシミュレータ……交易会会場となった北京市の国家会議センターに足を踏み入れると、さまざまな目新しい展示品が並び、大勢の来場者が足を止めて体験していた。

北京にいながら山東省済南市の大明湖のほとりをオフロード車で「ドライブできる」――今年の主賓省の一つである山東省のブースには、3面ディスプレーと運転席が設置された遠隔操作の実映像型ドライブシミュレータ体験コーナーがあり、大勢の来場者が列を作って順番を待っていた。スタッフの説明によると、5G技術の低遅延の特徴を利用して、実際の映像がわずか40ミリ秒で交易会会場内のディスプレーに映し出されるようになっており、ドライバーはそれを見ながら非常にリアルなドライブ体験と高い没入感を味わえるという。

交易会のもう1つの会場である首鋼パークには、昔の高炉を利用して作られたSoRealメタバース楽園が登場。建築面積が約2万平方メートルに達するこのプロジェクトは、「5G+XR(クロスリアリティ)」テクノロジーを利用し、文化、テクノロジー、エンターテインメント、消費を一体化した宇宙探索がテーマの完全没入型SFコンプレックスだ。

商務部(省)の陳春江部長補佐は、「今年の交易会はテクノロジーのイノベーション、モデルのイノベーション、業態のイノベーションの牽引の役割がより突出している。総合展と9つの専門テーマ展では、半導体チップ、量子観測・制御、衛星リモートセンシング、人工知能(AI)、デジタル医療などの『専精特新(専門化・精密化・特徴化・新規性)』の成果を重点的に紹介しており、60あまりの企業・機関が、AI、フィンテック、医療・ヘルスケア、文化クリエイティブ分野で一連の新製品・新技術を世界で初めて公開し、業界のイノベーションのトレンドを牽引し、サービス貿易の発展に新たな活力と原動力を注ぎ込んでいる」と述べた。

データを見ると、今回の交易会は国際化レベルがさらに高くなり、世界の59ヶ国と24の国際機関がブースを設置してイベントを開催し、前回の71ヶ所より12ヶ所多かった。出展した世界トップ500社と各産業のリーディングカンパニーは計500社を超え、全体的な国際化率が20%を超えた。

交易会に早くから参加している米移動体通信・半導体大手のクアルコムは、今回で4年連続の出展となった。クアルコム中華圏の孟樸会長は、「今年、当社は5G、大規模言語モデル(LLM)、仮想現実(VR)など先端テクノロジー分野における中国の産業パートナーとの協力成果を出展し、協力パートナーと連携してデジタルトランスフォーメーション(DX)のチャンスをつかみ取ったことの豊富な実践例を紹介している」と述べた。

日本のパナソニックグループは今年初めて交易会に出展した。松下電気(中国)有限公司の趙炳弟社長は、「サービス貿易交易会は中国と世界を緊密につなげ、国際サービス貿易の交流協力を大きく促進する役割を果たしている。当社はこのプラットフォームを通じて、政府当局や企業など各方面との交流・コミュニケーションを深め、中国での『友情の輪』を引き続き拡大し、サービス貿易の発展チャンスを絶えず開拓していきたい」と述べた。

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