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中国で新卒者の入社シーズン到来 人気の業界トップ3は?

中国では今年の大学卒業生が8月になると、一斉に入社シーズンを迎えた。「2023年度新規卒業者就職データ報告」によると、主要14業界のうち、製造業を志望した新卒者は8.1%と、増加幅が最大だった。では、なぜ製造業が新卒者に人気となっているのだろうか?また新卒者の採用状況はどのようになっているのだろうか?

広東省深セン市のあるテクノロジー製造企業ではこのほど入社式が開かれ、新卒者約900人が入社した。同企業はこれまで新卒者1900人を採用してきた。うち、スマート製造関連のポストが約40%を占め、ポスト全体において最多を占めている。

あるテクノロジー集団股份有限公司の呉嵐副総裁によると、スマート製造関連のポストを志望し、履歴書を送ってきた新卒者は今年度目に見えて増加し、その数は合わせて前年比約30%増の4万4000人だったという。基数や割合を見ると、スマート製造関連のポストの人材ニーズが増加の一途をたどっており、今年は合わせて約2800人の新卒者を採用したという。

安徽省合肥市のあるスマートファクトリーでは、自動化された生産ラインが24時間態勢で稼働している。入社して1ヶ月という新卒者の梁建航さんの主な業務は実験室で故障解析を行い、製品の質を改善し信頼性を高めることだ。この業務を始めて、梁さんは製造業に対するイメージを大きく変えたという。

安徽合肥通用職業技術学院の新卒者である梁さんは、「よくある流れ作業」というのが製造業に対する元々のイメージだったものの、就職後は、「イメージと全く違う。生産ライン1本につき、必要な作業員は数人で、その業務も設備のメンテナンスだけ」と話す。

「2023年度新規卒業者就職データ報告」によると、新卒者から送られてきた履歴書の増加幅が最も大きかった業界トップ3は、スマート製造(前年比303.12%増)、AI生成コンテンツ (AIGC、同比297.27%増)、AI基盤モデル(同比235.25%増)となっている。

中国(深セン)総合開発研究院地域発展計画研究所の時鯤所長は、「国は、中央企業(中央政府直属の国有企業)から地方に至るまで、先進製造業を主体とした戦略的新興産業の発展に大々的に力を注いでいる。その種の産業は複合性と先進性を備えており、さらに多くの雇用を創出できる。また、学生の需要も一層多元化しており、ハイエンド製造業は今後、さらに多くの新卒者を受け入れる業界となるだろう」との見方を示した。

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