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高齢者への「シルバー便乗型消費」が若者の間で人気に?

若者が「シルバー団体旅行」に参加し、サラリーマンが高齢者向けの「社区食堂(コミュニティ食堂)」で食事をし、「00後(2000年以降生まれ)」が高齢者向けカルチャースクールである「老年大学」の趣味サークルで、「60後(1960年代生まれ)」と一緒に学ぶなど、中国の若者の間で今、「シルバー便乗型消費」が人気になりつつある。こうした風潮に「高齢者向けサービスに便乗した消費」というツッコミを入れられつつも、ますます多くの若者が惹きつけられるようになっている。そして多くの若い世代がこうした体験を「最高だった」というコメントと共に、SNSに次々と投稿している。

「シルバー便乗型消費」が流行することで、多くの人の若者に対するこれまでのイメージが根本から覆されるようになっている。これまでネットショッピングに夢中だった若い世代の消費者は、ライブ配信で1年かけても使い切れないほどの生活用品を「爆買い」したり、超高額なぜいたく品を購入したり、割引きサービスが適用される金額にするため、必要ではない商品まで購入したりするというのが一般的だった。しかし現在、これまで目新しい体験を追い求め、流行を追いかけ、ブランド品に夢中だった若者が消費ニーズや消費シーンにおいて、中・高齢者との奇妙な「コラボレーション」を見せている。

このような変化は、若い世代の消費観念の変化を反映している。若者たちはこれまでのようにむやみに流行を追うことはなくなり、実用性やコストパフォーマンスを重視し、自分の好みや必要に合わせて、理性的、かつ健全な消費スタイルを選択するようになっている。「シルバー団体旅行」はその料金に食費や交通費が全て含まれている上、人生経験豊富な高齢者と一緒に旅をすると、若者はどうすれば旅先で遭遇しがちな「押し売り」をうまく避けることができるかを教えてもらえる。また、高齢者向けの食堂は清潔なだけでなく、わずか十数元(1元は約20円)で肉も野菜もある健康的な食事ができ、「デリバリー依存」から簡単に抜け出すことができる。「老年大学」にはバラエティに富むカリキュラムが開設されており、その学費も一学期500-600元と、1000元以上はする一般的な大人向けの習い事よりかなりリーズナブルとなっている。

また若者の間でこのような「シルバー便乗型消費」が流行している背景には、若者が収入を増やし支出を抑え、過度な消費は避けたいと考えるようになっていることのほか、中・高齢者の向けの商品はコストパフォーマンスや実用性が特に強調されており、とても魅力があることも示している。さらに踏み込んで分析するならば、こうした風潮は世代間の消費の格差を埋め、社会の消費の高度化やモデル転換を推進する重要な力となりえる。若者は、「シルバー便乗型消費」の過程で、高齢者のライフスタイルや消費習慣を体験できるほか、さまざまな年齢層の消費観念に少しずつ適応し、それを融合させることができる。一つの消費シーンにおいて、高齢者の知恵や経験は、若者に啓発を与え、一方のエネルギッシュな若者の活力は、高齢者が社会活動にもっと参加するよう働きかけることができる。高齢化が加速する中、これは、世代間交流を強化し、高齢化に積極的に対応する有益な模索となると言うことができるだろう。

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