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大都市でかっこよく節約するには?

8月25日、「大都市でどうやったらかっこよくお金を節約できるか」という話題が、微博(ウェイボー)のユーザーの間で熱い議論を巻き起こした。ユーザーの中には、「大都市では月収が1万元(1元は約17.0円)あってもお金が貯まらないので、節約しようと思ったら生活の質と引き換えになる」とする人もいた。節約と投資・資産運用が非常に注目度の高い話題になる中、ホワイトカラーたちは一体何にお金を使っているのだろうか。「揚子晩報」が伝えた。

ホワイトカラーは何にお金を使っている?

若いホワイトカラーの小朱さん(未婚)は、「実際のところは、家賃と水道代と電気代を除けば、1ヶ月に千元もあれば生活はできる。でも時々購買意欲を抑えられず、ついネットで買い物をしてしまう。気ままにお金を使っていると、支払い金額があっという間に2千元、3千元を超える」と話す。家計簿をつける習慣があるというので見せてもらうと、飲食費が毎月の支出項目でトップで、平均千元以上使っていた。ほかには美容関連や服飾費、日用品も毎月の必要経費になっていた。

SNS「豆瓣」の一部のグループでは、ネットユーザーたちがよく家計簿を見せ合っている。既婚で2人の娘がいるというホワイトカラーの家計簿を見ると、年間の世帯支出は32万元、うち住宅ローンの返済とベビーシッターに最もお金がかかり、年間で6万元以上支払っている。世帯の飲食関連の支出は4万元に迫り、子どもにかかる費用も年間で4万元になる。

市場調査会社の艾瑞諮詢(iResearch)は今月24日、「2021年中国ホワイトカラー層の消費・職場での社交生活に関する研究報告」を発表した。研究の対象となったホワイトカラーの年齢は25-39歳に集中し、4年制大学卒以上で、結婚して子どもがいる人が多い。個人の月収は高く、家と車があり、消費力が高い。毎月の収入に占める支出の割合は20-60%という人が多く、平均で42.4%。食費・外食費と子どもの教育が最も消費額の多い項目となっていた。「85後(1985年から1989年生まれ)」のホワイトカラーは車関連の消費が特に多く、「90後(1990年代生まれ)」はレジャー・娯楽、ペット関連の消費が目立って多かった。また、「95後(1995年から1999年生まれ)」は自分磨きの意識が高く、毎年多くの人が個人での学習・研修、3Cデジタル製品(コンピューター、通信機器、電子製品)、コスメ・スキンケア関連の消費をしており、自分に投資しようという意欲が高い。

節約が注目のホットな話題に

大都市でかっこよく節約するにはどうしたらいいか。これはすべての都市のホワイトカラーが関心を持っている問題かもしれない。独立系カフェでコーヒーを飲む、ブランドベーカリーの店の前を通りかかったらネットで人気のソフトなヨーロッパ風パンを買う、リサイクルショップで上品な靴を買う……素敵でかっこいい暮らしをしたいと思うと、非常にたくさんのお金がかかる。それで、「大都市でどうやったらかっこよくお金を節約できるか」が注目の話題になっているのだ。今月25日に微博の話題ランキングに登場して以来、このタグをつけた投稿はすでに延べ3万5千件に及んでいる。

多くのネットユーザーが、「お金を節約して貯めようと思ったら、『消費主義』の落とし穴にはまらないことが重要」との見方を示した。

「働いて5年になるが、貯金は2万元もない。がんばってお金を貯めて家を買うぞ」、「消費主義から脱してやっとお金を貯める意識をもつようになった」といったスレッドが非常にたくさん立ち、注目度の高さがうかがえる。もちろん、ネットユーザーは単なる節約では満足せず、お金の利用効率を最大限まで高めることを追求するようになってきた。例えば、「こうやって買えば本はすごく安くなる」、「800元で5千元のクオリティ」などの情報はクリック率が非常に高い。つまるところ、節約するのはお金であって、生活の質を落とすわけではないのだ。

ネットユーザーの中には、具体的なアドバイスをする人もいた。例えば、「絶対に借金をしない」、「ネットショッピングを控える」、「スキンケア製品はブランド品ではなく似たような低価格の製品を買う」、「自炊する」といったものだ。

消費の主力層は90後へと移行

データ分析会社・易観の研究センターの李応涛シニアアナリストは、「中国消費市場の中心層は、『80後』から『90後』、『95後』へと移行している」との見方を示した。調査プラットフォームの易観千帆のデータによると、各大手総合ECアプリでは、30歳以下のユーザーの割合が51%に達し、「90後」が絶対的な消費の中心だ。消費の中心が入れ替り、中国の消費市場には構造的な変革が起きている。「90後」の消費行動には、「顔面偏差値」を重んじながら中身も重視し、興味の対象にはお金を出したいと考えるといった特徴があり、この層の消費観が消費者全体に徐々に広がって、市場全体の共通認識になることが予想される。

李氏の分析によると、「90後」はモバイルインターネットの世代であり、より豊かで、個性的で、自信にあふれ、「80後」とは成長環境と価値観が異なる。「90後」は各種の資産運用ツールを試してみたい、保険などの商品も購入してみたいと考える人が多い。相対的に言って、「90後」のブランド観や資産運用方法はより多様だという。

また易観の分析によれば、ここ数年、資産運用をする人がますます若年化し、デジタルネイティブ世代が徐々に中心層になるとともに、資産運用方法・手段の変化を促し、資産運用ルートがオンライン化したという。関連データを見ると、20年末現在、ネット資産運用のユーザーは1億7千万人に迫り、21年6月には、投資・資産運用アプリのアクティブユーザー数は8373万1300人に達した。その中心は30歳以下となっている。

「貧困からの脱却は独身からの脱却よりも重要」と言われるように、現代の若者にとっては、恋愛や結婚より稼ぐことの方が優先順位が高いようだ。複数の要因によって、若者は投資・資産運用の中心になり、合理的な資産運用を上の世代よりも強く求めている。


 

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